フクロモモンガは夜行性のわりに日中でも活動するかわいいやつ!!

和名: フクロモモンガ
学名: Petaurus breviceps
英語名: Sugar glider
主な国: オーストラリア(北部・東部)、パプアニューギニア、インドネシア。
野生での主食: ユーカリの樹液、花の蜜、昆虫、クモ、小型のトカゲ。
名前の由来: 甘い蜜や樹液を好むため、英語で「Sugar(砂糖)」の名がつきました。
フクロモモンガはかわいらしい見た目から初心者向けと思われがちだが、実際は夜行性で、食事管理も意外と難しい動物です。
野生では昆虫や果物、花の蜜などを食べている雑食性のため、市販のペレットだけでなくバランスよく栄養を摂取させる知識が必要です。
特にカルシウムとリンの比率は命に関わります。加えて、熱帯地域原産であるため寒さに非常に弱く、エアコンやヒーターを使った24時間徹底した温度管理が健康を維持するための絶対条件となります。

実はあまり知られていないけどフクロモモンガは有袋類
カンガルーほど知られていないけれど、フクロモモンガも赤ちゃんはお母さんの育児嚢(おなかの袋で育つ)
実は、生まれたばかりの赤ちゃんは、なんと「1センチ」にも満たないパチンコ玉ほどの大きさ。目も見えず毛も生えていない状態で生まれ、自力でお母さんのお腹をよじ登って袋の中へと入るのです。
そして驚くべきは、袋の中にある「おっぱい」の仕組みです。赤ちゃんが吸いつくと、おっぱいの先が口の中で膨らんでロックされ、絶対に外れないようになります。まるでへその緒のように、お母さんと合体した状態で栄養をもらいながら大きくなるのです。
さらに、フクロモモンガは「有袋類」だからこそ、一般的な哺乳類(犬や猫など)とは体の構造が全く違います。なんと、男の子の生殖器は先端が2つに分かれており、女の子の膣は3つもあります。
見た目はリスやハムスターにそっくりですが、中身はまったく別の進化を遂げた不思議な生き物。この「小さなカンガルー」のような神秘的な生態を知ると、あの愛らしい姿がさらに魅力的に見えてきませんか?

有袋類の不思議なお話
【おまけ】そもそも「有袋類」ってどんな動物?
ここまでフクロモモンガの袋の秘密をお話ししてきましたが、そもそも「有袋類」とはどんなグループなのでしょうか?
実は、私たちがよく知る犬や猫、そして人間などは「胎盤類(たいばんるい)」と呼ばれています。お腹の中で赤ちゃんを大きく育ててから産むグループです。
一方、有袋類は「胎盤が未発達」という特徴があります。そのため、お腹の中で大きく育てることができません。
その代わりに、未熟な状態で早く産み落とし、お腹の袋(育児嚢)を「第二の子宮」として安全に育てるという、独自の進化を選んだ動物たちなのです。
ちなみに、有袋類といえばオーストラリアのイメージが強いですよね。コアラやカンガルー、ウォンバットなどが有名ですが、フクロモモンガもそのお仲間。
リスにそっくりな見た目をしていながら、実はネズミやリスの仲間(齧歯類)ではなく、コアラやカンガルーの親戚にあたる動物だったのです。
見た目と中身のギャップを知ると、フクロモモンガの観察がもっと楽しくなりますね!

