知ると楽しい動物の話:レッサーパンダのトリビアはいかがですか?

標高のわりと高い涼しいところに棲むレッサーパンダは暑さに弱くてヒィヒィ(徳山動物園)

和名: レッサーパンダ(小熊猫) 
   シセンレッサーパンダ・ネパールレッサーパンダ(熱川バナナワニ園のみ飼育展示)
学名: Ailurus fulgens
英語名: Red panda

1. 実は彼らこそが「元祖パンダ」

今や「パンダ」といえば白黒のジャイアントパンダを思い浮かべますが、歴史上、先に「パンダ」と名付けられたのはレッサーパンダです。

名前を奪われた?:ネパール語で「竹を食べるもの」を意味する「ポンヤ」が語源です。
後から白黒の大きなパンダが見つかったため、区別するために「レッサー(より小さい)パンダ」と改名されました。

学名は「炎の猫」:ラテン語の学名「Ailurus fulgens」は「光り輝く猫」「炎色の猫」という意味を持ちます。
夕暮れ時に太陽を背にすると、毛並みが赤くキラキラと輝いて見えるためです。

2. 可愛すぎる「威嚇」のポーズ

レッサーパンダが後ろ足でピンと立ち上がり、両手をバンザイのように大きく広げる姿を見たことがあるかもしれません。
命がけの勘違い:実はこれ、可愛いアピールではなく本気の「威嚇(いかく)」ポーズです。

体を大きく見せたい:天敵に出会った際、「自分はこんなに大きいんだぞ!」と必死に虚勢を張っています。しかし、人間から見るとぬいぐるみが万歳しているようにしか見えず、そのギャップが世界中で大人気となっています。

3. 「お腹だけ黒い」毛並みのヒミツ

多くの動物はお腹の毛が白っぽいですが、レッサーパンダは背中が赤茶色で、お腹が真っ黒という珍しい配色をしています。

木の上でのカモフラージュ:野生のレッサーパンダは1日の大半を高い木の上で過ごします。
下から見ると見えない:地上にいる天敵が木の上を見上げたとき、黒いお腹が生い茂る葉っぱの影と同化し、隠れるための「保護色」の役割を果たしています。

4. 肉食の体に生まれた「草食系」

分類上はライオンやイタチと同じ「食肉目(ネコ目)」に属しており、鋭い爪や肉食用の強い顎を持っています。

主食はなんと竹:にもかかわらず、彼らの食事の80〜90%は「竹の葉」です。
・消化がめちゃくちゃ苦手:体の構造は肉食用のままなので、草食動物のように竹をうまく消化できません。そのため、栄養を補うために1日に数キロもの竹を、ひたすら長時間食べ続けるという不器用な生活を送っています

可愛いレッサーパンダ
日本の動物園でも、夏の暑さを乗り切るために「大好物のリンゴが入った氷」をもらって大はしゃぎする姿など、季節ごとに可愛い話題が豊富です。