みなさんは「人魚」と聞くとどんな姿を想像しますか?ディズニープリンセスのような美しさをイメージしたあなた、この写真を見てください。

撮影は広島県三次市にある「もののけミュージアム」という日本ではとてもレアな常設の妖怪博物館です。
これ・・・見た目はアレだけど…実は「超おめでたい」最高級の縁起物!
現代の感覚だと「これで料理を出されたら箸が止まる」と思ってしまいますが、実はこれ、江戸時代〜明治時代に京都の旧家などで使われていた大真面目な器。
日本の伝承にある「人魚の肉を食べると不老不死(超長寿)になる」という伝説にあやかり、なんと長寿のお祝いの席などで料理を盛るために作られた、大変おめでたい道具なんです。
背中の「穴」の正体は?実はただの皿ではなかった!
よく見ると、魚の背中の部分にパカッと蓋(ふた)があり、2つの穴が空いています。
これ、実は中に温かい料理(焼き魚や蒸し物など)を入れて、穴からふんわりと湯気が出るような演出ができる「温食器(どんじき)」のような仕組み。おっさんの背中から湯気が立ち上る宴会の風景、シュールすぎてタイムスリップして覗いてみたいですね。
【妄想企画】もし現代の私たちがこの皿を使うなら?
当時の人はおめでたい鯛の料理などを盛ったそうですが、もし今、私たちが使うなら何を盛り付けましょうか?
見た目のトゲトゲ感と強烈な匂いで部屋をフリーズさせる「ドリアン」なんてのせたら、おっさんのドヤ顔と相まって、もはや不老不死の秘薬を通り越して「呪いの果物」にしか見えないかもしれません。
日常に潜む「妖怪の歴史」に出会える街、三次
見た目は一瞬おっさんですが、当時の人が「大切な人の長寿を願って」一生懸命に作った温かい道具。そんな昔の人の遊び心と願いが詰まった妖怪グッズが、広島県三次市の「三次もののけミュージアム」にはたくさん眠っています。
みなさんもぜひ、お気に入りのおっさん妖怪を探しに行ってみてください!

