日本人も知らない履き物①こんどうせいのくつとは

古墳から出土した「金銅製の靴」とは?

日本の履き物というと、多くの人は
下駄 や
草履
を思い浮かべるでしょう。

しかし古代日本には、まったく違う形の履き物が存在しました。

それが 金銅製沓(こんどうせいのくつ) と呼ばれる靴です。


古墳から出土した金属の靴

この靴は、熊本県にある

江田船山古墳

から出土した副葬品をもとに復元されたものです。

江田船山古墳は5世紀後半の古墳で、
古代日本の有力豪族の墓と考えられています。

ここからは

  • 武器
  • 装身具
  • 馬具
  • 豪華な副葬品

などが多数見つかりました。

その中に、この 金銅製の靴 が含まれていました。


なぜ金属の靴があったのか?

実はこの靴、実際に歩くための靴ではないと考えられています。

理由は単純で

金属の靴は重すぎるからです。

そのため研究者は

  • 死者の装飾
  • 権威の象徴
  • 儀礼用

などの意味を持っていたと考えています。

つまりこれは

古代の権力者の象徴的な履き物

だった可能性が高いのです。


古代日本の靴文化

古代日本では、多くの人が

  • 草鞋
  • 草履
  • 木製の履き物

などを履いていたと考えられています。

しかし権力者の墓からは、このような

金属製の靴

が見つかることがあります。

これは当時の権力者が
自らの地位を示すために

豪華な装身具を身につけていたことを示しています。


日本人も知らない履き物

現代の日本人でも、

古墳から金属の靴が出土していることを知っている人は
ほとんどいないでしょう。

しかし、こうした発見から

古代日本の服装や文化

を知ることができます。

履き物は、単なる生活道具ではなく
その時代の社会や身分を映す文化でもあるのです。