建築物のすばらしさ 広島市環境局中工場

画期的なデザインのごみ処理施設

広島市中区吉島にある、環境局中工場に行ってみました。
住宅地と川に囲まれたこの場所に、静かに佇む巨大な建築物があります。


写真のここは2階部分にあるエントランスホールで、受付もなにもありません。
入口から、すでに見せる建築物となっていて、従来のごみ処理施設とは画期的に違います。

■ まるで美術館のような焼却施設

外観はコンクリートとガラスを基調とした直線的な構成。
建物内部には長いガラス張りの通路が設けられ、光が差し込む空間はまるで現代美術館の回廊のようだ。

都市インフラを“隠す”のではなく、
あえて見せる。

この姿勢こそが、この施設の最大の特徴なんですね。

■ 機能美という名のリアリティ

内部には巨大な焼却炉、タービン設備、配管群。
金属の質感が連なるその光景は、まさに「メタルメタル」な世界。

しかしそれは無機質ではない。
都市を支える生命線がここにある、という確かな実感があるということ。

巨大なダクト、重量感のある支持構造、合理的に配置された導線。
すべてが「機能が形を決めている」建築なのです。

■ なぜ住宅地の中にあるのか

中工場は、市街地の中に存在するんですね。

これは偶然ではない。

ごみ処理は「どこか遠くでやるもの」ではなく、都市の生活と地続きであるという思想。

つまりここは、

都市の裏側ではなく、都市そのものなのです。