三次もののけミュージアムの近くで、静かに人を集める神社の話

日本神話・日本文化 / Japanese Mythology and Culture

三次もののけミュージアムを訪れたあと、
せっかくなので近くにある神社にも足を延ばしてみた。

妖怪文化を扱う展示を見た流れで、
今度は神話の世界に触れるような、そんな感覚だった。

三次もののけミュージアムからほど近い場所にある
太歳神社(ださいじんじゃ)は、規模としては決して大きくない。
けれど、この日はなぜか参拝者が途切れなかった。

参道の石段。団体の後にも参拝者が続く

こじんまりした神社、でも人が続く

石段の前に立つと、若い人たちのグループが参拝している。
団体が去ったあとも、次から次へと人が上っていく。

観光地のような賑やかさではない。
騒がしさも、記念撮影の列もない。

それでも
「人が来ている」
という事実だけが、静かに積み重なっていく。

手水舎と社殿。静かだが、人の気配が絶えない

神話に登場する神様が祀られているという

太歳神社は、
神話に登場する コノハナサクヤヒメ が祀られているとされる神社だ。

はっきりとした説明を読まなくても、
境内を歩いていると、
神話と土地がゆるやかにつながっていることだけは伝わってくる。

はっきり言い切らない、この距離感がいい。

信仰と伝承、神話と暮らしの間にある
少し曖昧な場所。

太歳石。説明がなくても、今も大切にされていることが分かる

太歳石という存在

境内には「太歳石」と呼ばれる石がある。

派手な説明板もなく、
写真映えするような仕掛けもない。

ただ、注連縄が張られ、
今も大切に扱われていることだけが分かる。

意味を知らなければ、
気づかずに通り過ぎてしまうかもしれない。

でも、だからこそ
「ここにある理由」が気になる。

若い人が多かった理由を考えてみる

この日、目立ったのは若い参拝者だった。

妖怪や神話は、
アニメやゲームを通して身近なものになっている。

もしかすると、
三次もののけミュージアムで妖怪文化に触れたあと、
もう一歩だけ奥へ行きたくなった人たちが
自然とここに流れてきているのかもしれない。

派手なブームというより、
静かに定着し始めている、そんな印象だった。